2012年11月27日火曜日

絵画3  信濃路の春

信州の田植えの終わった田んぼです。この田ではありませんが、長野県千曲市八幡にある姨捨の棚田「田毎の月」の棚田保存会の会員になっているので、毎年田植えと稲刈りに行っています。棚田の近くにある長楽寺が中心となって地元の方々が一生懸命棚田の保存に力を尽くしています。4年ほど前にテレビでこの棚田のことを知りすぐに見学に行きました。ちょうど長楽寺の住職さんがおられたのでお願いして会員に入れていただきました。棚田からは武田・上杉の戦いで知られる川中島がある善光寺平がよく見渡せてとても景色のよい所です。この田毎の月の棚田は文化庁の名勝にも指定されており、また江戸時代には芭蕉がこの棚田で「おもかげや姥一人なく月の友」という句を詠んだことでも知られています。境内には芭蕉をはじめ、多くの俳人の句碑があります。中でも芭蕉の句を刻んだ「おもかげ塚」は日本三塚の一つに数えられています。中秋の名月のときは、この長楽寺で観月会が行われます。一昨年は快晴の日だったので鏡台山の山頂から満月が現われた時はみんなの大きな拍手で盛り上がりました。昨年と今年は残念ながら月を見ることはできなかったのですが、長楽寺さんと地元の皆さんが用意してくれるたくさんのごちそうに舌鼓をうちながら話がつきませんでした。なにしろ長楽寺さんをはじめ、地元の皆さんがいい方たちばかりで、私の紹介から川崎・横浜の会員が10名以上も増えました。

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